2025年、 CRUSHCRASHPROJECT のブランドの1つである「EASY LIFE (イージーライフ)」 がこの度20周年を迎えることが出来ました。

日ごろよりご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
今回は 「EASYLIFE (イージーライフ)」 の20周年を記念して、ブランドを立ち上げた森 (CRASHブランド統括マネージャー)

にインタビューをしています。 是非ご覧ください。

interviewee
森 (CRASHブランド統括マネージャ)

interviewer
イージーライフ20周年企画チーム

EASYLIFE(イージーライフ)を立ち上げた森さんってどんな人?

インタビュアー(以下、イ):森さんの経歴を教えていただけますか?

森:美大で絵画と彫刻を専攻、 卒業してからは関東で就職してその後、今の会社に。 学生時代からインテリアは好きで、 大学時代に一人暮らしをしていたんだけど、 自分でテーブルとか作ったりして部屋で使ったりしてたね。買ってきたものだとなんか納得できなくて。手を加えて作ったものだったら、なんとなく空間にも納得できるっていうか。

もともとモノづくりが好きなんだろうね。好きだから美大に行ったんだろうし。 一応、首席卒業なんです。

イ:うわ、すごいですね!!! 教えてほしい。絵がかけるっていいですね〜。

イ:森さんはご自身をどんな人だと感じていらっしゃいますか?

森:ん~動物占いでは孤独な狼。 今までもずっと一人でやってきたし、事業部を任せられてるけど、 未だに仕事は一人でやってることが多い。 とりあえず一人で納得できるところまでやりたいみたいなところはあるよね。事業部自体も各々バラバラなことをやってるんだけれど、 事業部としては、 同じ方向へ向かってやってるみたいな。それが理想ではある。

イ:あながちあの動物占いは間違ってないんですね。

森:まあ、間違ってないね

■EASY LIFE(イージーライフ)のはじまりと特徴

イ:そんな一人から始まったイージーライフも今年で20周年を迎えますね!改めておめでとうございます。

森:その実感もないけどね、20年以上経つんだな〜と思うよね。

イ:当時 イージーライフは森さんにとってどんなブランドでしたか?

森:駆け出しのブランドだったから、まずは売ることを第一優先に考えてはいたけどね。 その当時は安いものをお客さんも探しに来てるっていう感じだったから、 ある程度は価格で勝負できないと使ってもらえないとだろうなっていうのはあった。

ただ、構造にはもちろん問題がなく、シンプルで売れるもの。 既存のお客様にも買ってもらえるようなものっていうので、まずは当時では珍しい無垢材のオイル仕上げで攻めていった感じだけどね。

イージーライフ初期のリーフレット

イ: イージーライフ のここは負けないと思える所はどこですか?

森:素材の綺麗さと価格じゃないかな。当時も今も、やっぱり価格の強みってこの会社の強みでもあると思うし。 イージーライフみたいな商品は今ではすごく増えたけれど、 それでもやっぱりこの材料でこの価格は出てないんじゃないかなと思ってる。

イ: イージーライフが二十周年を迎えたのですが、長く続けてこれた理由ってなんだと思いますか?

森:うーんなんだろう。シンプルで長く続けられるものを作っていくっていう初めのコンセプトが良かったのかなと思うけどね。

シンプル系って無くならない。足そうと思えば足せるし、いくらでもミックスしていけるっていうのが、一番の強みではあると思う。その中でもイージーライフはどんどん入れ変わっていってはいるけどね。

イージーライフはイージーライフ、 ノットアンティークスはノットアンティークス、みたいな感じで結構テイストがパキッと分かれてきたんだよね。でも結局同じ店に並ぶわけですよね。お店先で全然違うテイストで並ぶと、売り場自体にも違和感が出てくるシンプルだけじゃなくて、色味も増やしてナチュラだけじゃなくて、ヴィンテージだったり他のテイストにもちょっと寄せれるようなアイテムに変わっていったりとか。少しずつ、少しずつ変わってきてる。

シンプルなブランドだからこそ、そうやって振り幅がいろんな方向に触れたっていうのは大きかったと思う。それでも全部を振り切っていくわけではなくて、シンプルナチュラルな部分はアイテムとしてしっかり残しつつノットアンティークスに合わせやすいやつは、そちらで開発を広げていくっていう考えかな。今あるブランドうまくミックスできるような感じになれば、なおいいかなと思ってます。

■ロングセラー商品の開発秘話

イ:森さんの中で今まで作ってきたイージーライフの商品で特に印象に残っている商品はありますか?

森:イージーライフだったら、一番長く続いたデンダイニングテーブルかな。材料の素材感が思いっきり出ていて、シンプルで使いやすいっていうのが作りたくてつくったのがデン。

デンはイージーライフを始めてからつい最近までやってて。20年近く続くモデルとかって、 多分そうそうないと思う。

デンダイニングテーブル (現在はシンクシリーズに集約)
当時では珍しいオイル仕上げを採用、シンプルだからこそ木本来の素材感が引き立っている。

その他だと、 アルネソファとモニカソファかな。

イージーライフってどう削いでいくかっていうブランドだから。 基本的にはどんどん削いでシンプルにしたものを提案していってるわけだから凝ったデザインを足すことは難しいっちゃ難しくて…

その中でもアルネはアール形状(曲線的な形状)を入れたり、と攻めたモデルだと思うよ。 アルネはもう19年ぐらいやってんのかな。 意外とあれも結構初期の方の商品だからね。

アルネはもともと北欧の方のモデルで、ああいう肘の曲線を生かしたいなっていうところからがはじまりで。 今まで2回、3回ぐらいモデルチェンジしてるけど根本的なところはほとんど変わってない。

アルネソファ
美しい肘の曲線が優美で繊細な印象を与えている。

モニカはね、当時、ちょうどドイツに行ってた友達が向こうから持ってきた家具で生活してたんだけど、 僕もそこにちょこちょこお邪魔して結構入り浸ってて。 そこの空間が居心地よく、主軸に主役的にいたのがヴィンテージソファで。

ヴィンテージがもともと好きだったのもあって、 昔のものがどうやって作られているのか知りたくてその椅子を1回全部自分でばらして構造を見たりして。

昔の素材ってもう今じゃ使わない素材みたいなのが
多くて、それに代替えできるような中の構造材を探したりして
作ったのがモニカだったから印象に残ってるよ。

モニカソファ
現代では珍しいアオリバネというコイルを座面に使用し絶妙なフィット感を出している。

■これからのビジョン

イ:これからイージーライフといえば、どういうブランドを目指して行こうと思っているとか、ビジョンありますか?

森: ないね、その時々で気の向くままにものづくりができたらいいよね。のらりくらり。

イージーライフっていうブランドを大きく変えていこうみたいなのはないかなそれはそれでそのまま続けて、 それ以外で面白いこととかデザインに沿ったものっていうのは、また別のブランドでやればいいかなと思ってるんで
のらりくらり40周年。

イ:40周年!? (笑)

森:その時に今のやってるモデルが生きてたら、ブランドとしては成功していると言えるじゃないですかね。

なくならない形だと思うけどね。 あれ以上にシンプルは多分ないよね。

CRASHブランド統括マネージャ
森 拓郎 (Mori Takuro)

28歳で入社、営業部から商品部へ移り、 EasyLife、Knotantiques、 NORなどのブランドを立ち上げ、tabuができ、その後複合化。現在のCRUSH CRASH PROJECT(CCP)に。その後も進化を続け、2024年には新ブランド 「OASIS(オアシス)」を立ち上げるなど常にチャレンジ精神と好奇心を持ちながら活躍の場を広げている。